ThinkBook 13x Gen4(インテルCPU搭載)は、「ThinkPad」シリーズの堅牢性を維持しながら薄型のスタイリッシュなデザインが特徴です!
また、今話題のNPU(Neural network Processing Unit)「AI処理に特化したプロセッサー」内蔵インテル Core Ultraプロセッサーを搭載している点も注目のポイントです。
使用してみて感じたデメリット・メリットなどをまとめていますので、購入しようか迷っている方はぜひ参考にしてください^^
ThinkBook 13x Gen4レビュー
当レビュー機の本体色は「ルナグレー」ですが、白っぽい「シーシェル」モデルもあります。
ディスプレイ(画面サイズ)をレビュー
13.5型のディスプレイは横縦比「3:2」と最近主流の「16:10」のディスプレイよりも縦方向に長め。
ディスプレイの外寸は(横29.29㎝ × 縦20.5㎝)・内寸は(横28.5㎝ × 縦19.1㎝)(画面占有率97%、2.8K液晶 (2880 x 1920、IPS)なので非常にきれいで画面も広くて見やすいです!
リフレッシュレート(液晶ディスプレイの1秒間に更新される回数)がMAX「120Hz」と高いので映像の動きも滑らかです。
ブルーライト軽減パネル(Eyesafe低ブルーライト認証取得)なので長時間の使用でも目が疲れにくくなっています。
高い「輝度」と「リフレッシュレート」でありながら低消費電力を実現した高性能ディスプレイです!
ディスプレイ上部のインカメラは、FHD 1080P(1920px × 1080px)の200万画素。「TOFセンサー」を搭載し、ユーザー検知機能によって離席時のPCの自動ロック&アンロックで「セキュリティ」や「省電力」効果が期待できます。
セキュリティ関連のレビュー(指紋認証・顔認証の設定方法)
ディスプレイ上部のIRカメラは顔認識ソフトと連動。本体サイドの電源ボタン一体型指紋認証も搭載しています。
これらのセキュリティ設定は付属アプリ「Lenovo Vantage」から行います。
「Windowsマーク」を押して表示されるアプリ一覧から「Lenovo Vantage」選択⇒セキュリティから設定してください^^
本体右サイドには電子式プライバシー・シャッターも搭載、プライバシーを守ります。
TCG V2.0準拠のセキュリティ・チップ(TPM)を搭載し、Windowsのログオンパスワードや重要ファイルを暗号化してOSやSSDから独立して格納することで外部攻撃に対して高いセキュリティを実現しています。
キーボードをレビュー
キーピッチ(キートップの中央から中央までの距離)は約19㎜ × 18mmと十分な距離があります。
キーストロークは1.1 mmとやや浅めで軽いタッチで反応する打鍵しやすいキーボードです。(この辺の打鍵感は人によって好みが分かれるかもしれません。)
タッチパッドのサイズは大きめで、12㎝×7.5㎝とノートPCとしては広めで使いやすいです。
キーボード拡大写真です。
右下の今までの「Ctrl」部分の渦巻きマークのようなボタン「Copilot」キーが配置されている点が「Core Ultraプロセッサー」搭載モデルの特徴です!
ワンプッシュで仕事や生活に役立つ「AI コンパニオン」がすばやく起動します。
暗いところでキーが光る「バックライト」に対応しています。
USBなどのインターフェイスをレビュー
右側面インターフェイス
①USB4 (Thunderbolt4 対応)
②電子プライバシーシャッター
③電源ボタン(指紋認証一体)
④USB4 (Thunderbolt4 対応)
左側面インターフェイス
①USB4 (Thunderbolt4 対応)
②マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
底面をレビュー
底面上部には広い範囲で「吸気口」が開いています。(「排気口」はキーボードとディスプレイの接続部分に設置されています。)
前方の側面にHarman Kardonハーマンカードン製「スピーカー」が2基設置されています。
ThinkBook 13x Gen4のサイズ
ThinkBook 13x Gen4のサイズをB5ノートと比較した写真を掲載しています。
ThinkBook 13x Gen4のサイズ公称値は「幅29.29㎝ x 奥行き20.5㎝ x厚さ 1.29㎝」です。
A4サイズは「幅29.7㎝×奥行き21.0㎝」なので、ほぼA4サイズと考えるとイメージしやすいかもしれません。
ThinkBook 13x Gen4の重さ
スペック表の公称値は約 1.17 kg~、実際の計測値1,186gと16g重いですがこのぐらいは誤差の範囲内と言えそうです。
ACアダプターの重さスペック表の公称値は約 177gとなっていたので、実測値はやや軽めです。
PC同梱のACアダプターとしては軽量なので、重さにこだわりがなければ十分実用の範囲内の重さと言えるでしょう!
ThinkBook 13x Gen4のバッテリー駆動時間
動画再生時 | 約12.1時間 |
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アイドル時(待機状態) | 約32.9時間 |
※JEITA3.0に基づく計測
hinkBook 13x Gen4は、13~14インチノートPCにしては大容量74Whrバッテリー(一般的には50~多くて60Whr)を搭載しているので、2.8K IPS 液晶搭載の割にはバッテリーは長持ちです。
付属のアプリ「Lenovo Vantage」⇒「デバイス設定」⇒「電源」の電源モードで「バッテリー節約機能」を選択すると消費電力が抑えられるので、さらに長くバッテリーを長持ちさせることができます!
ディスプレイの輝度の調整も行って使用したところ15時間ほどはバッテリーで連続使用できました。
(パフォーマンス設定・輝度・顔認証セキュリティなどの設定によりバッテリー使用時間は大きく異なるので参考までに)
ThinkBook 13x Gen4のスペック(仕様)
OS | Windows 11 Pro 64bite |
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プロセッサー | インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H(1.20GHz, コア数 14,キャッシュ 18MB) インテル Core Ultra 9 プロセッサー 185H (最大 4.80GHz, インテルスマート・キャッシュ 12MB) |
ディスプレイ | LED バックライト付 13.5 型 2.8K IPS 液晶 (2880×1920 ドット、約 1,677 万色、3:2) 、光沢なし、ブルーライト軽減(Eyesafe低ブルーライト認証取得) |
メモリ | 16GB(6400MHz, LPDDR5)・32GB(6400MHz, LPDDR5x) (※オンボードの為、メモリの増設はできないので注意してください。) |
ストレージ | 512GB・1TB SSD (PCIe Gen4 NVMe M.2 ) |
GPU(グラフィックス) | インテル Arc グラフィックス (CPU内蔵) |
WEBカメラ | FHD 1080P(1920px × 1080px)の200万画素 |
無線機能 | Wi-Fi 6E対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠)、 Bluetooth 5.3 |
重さ | 約 1.17kg~ |
バッテリー | Core Ultra 5 プロセッサー搭載モデル: 動画再生時 約12.1時間 Core Ultra 9 プロセッサー搭載モデル:最大 10時間30分 |
ThinkBook 13x Gen4のベンチマーク
ThinkBook 13x Gen4の「CPU」「SSD」「PCMARK10」「ゲーミング」のベンチマーク数値を計測してみました!
ThinkBook 13x Gen4のCPUのベンチマーク
CPUのベンチマークの計測方法はいろいろありますが、ここではPassMarkとCINEBENCHの2種類のベンチマークを載せておきます。
ThinkBook 13x Gen4のPassMarkベンチマーク
Intel Core Ultra 5 125Hモデル | Average CPU Mark Rating:22258 (Single Thread Rating:3498 ) |
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Intel Core Ultra 9 185Hモデル | Average CPU Mark Rating:29385 (Single Thread Rating:3708 ) |
ThinkBook 13x Gen4のCINEBENCHベンチマーク
ベンチマーク数値をCINEBENCH R23で計測してみました。
現在ノートパソコンを使用している人は、CINEBENCH R23は簡単に無料でダウンロードできるので、自分のパソコンの性能と比較してみると違いが分かりやすいですよ^^
ThinkBook 13x Gen4のストレージのベンチマーク
CrystalDiskMarkでSSDのベンチマーク数値を計測してみました。
主な参考数値の部分が、500MB/s以上がストレスなく動作する目安となります。
「ThinkBook 13x Gen4」当レビュー機に搭載されているSSDは、512GB SSD (PCIe Gen4 NVMe M.2 )です。
高速と言われているPCle接続 SSDを使用しており、書き込み・読み込みともにストレスを感じずに快適に使用できる数値です!
ThinkBook 13x Gen4のPCMARK10ベンチマーク
一般的なPC作業のベンチマーク指標として使われるPCMARK10の数値を計測してみました。
PCMARK10ベンチマーク数値は大きく3つの数値に分かれています。
Essentials:7970
Productivity:7118
Digital Contents Creation:6214
総合:5064
それぞれ快適に作業できる数値の目安として以下の数値を参考にしてください。
Essentials (アプリ起動、ビデオ会議、Webブラウジング) |
快適数値目安:5000 |
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Productivity (表計算、文章作成) |
快適数値目安:5000 |
Digital Contents Creation (画像編集、レンダリング、動画編集) |
快適数値目安:4000 |
計測結果から、ビジネス利用での快適目安の数値を大きく上回るパフォーマンスが期待できることがよくわかります!
ただ、数値を見てもよく分からない方が多いと思うので、既にPCをお持ちでしたらPCMARK10を無料でダウンロードして上記の「ThinkBook 13x Gen4」で計測した数値と比較してみて下さい^^
ゲーミングベンチマーク
※バッテリー節約モードで計測
1920×1080「標準品質」スコア:5727
1920×1080「高品質」スコア:5596
※パフォーマンスモードで計測
1920×1080「標準品質」スコア:7821(やや快適)
1920×1080「高品質」スコア:6750(やや快適)
「ThinkBook 13x Gen4」は外部グラフィックボードを搭載していないので、ゲームをする方はあまりいないかもしれませんが、「ファイナルファンタジー14」で念のため一応ゲーミング性能を計測してみました。
バッテリー節約モードでも、解像度を上げなければ中量級のゲームまでなら普通にプレイ出来そうです!
グラフィックのベンチマーク「3DMark」
※バッテリー節約モードで計測
トータルスコア:2558
Graphicsスコア:2372
CPUスコア:4622
※パフォーマンスモードで計測
トータルスコア:3710
Graphicsスコア:3360
CPUスコア:9056
グラフィックのベンチマークは、「3DMark」の「Time Spy」で計測しました!
グラフィックスコア・CPUスコア共にモード選択でゲームの動作は大きく変わります。
ゲーム利用の際には、付属のアプリ「Lenovo Vantage」⇒「デバイス設定」⇒「電源」⇒「パフォーマンス」を選択するようにしましょう!
ThinkBook 13x Gen4を使用して分かったデメリット・メリット
実際に使用してみて感じたデメリット・メリットをまとめてみました!
ThinkBook 13x Gen4のデメリット
- コネクターが「USB Type-C」のみ
- ディスプレイが約135°までしか開かない
ThinkBook 13x Gen4のデメリットがなかなか思い浮かびませんでしたが、強いてあげれば上記の2点です。
本体に3つ配置されている「USB4」はコネクターが楕円形の「USB Type-C」です。メモリーステックで従来型の四角いコネクターの形状「USB Type-A」を利用している方は少し不便な可能性があります。
新しく「USB Type-C」に変換する「アダプター」を購入する必要があります。
アダプターは1,000円ぐらいで2個購入できるのでおすすめのアダプターを紹介しておきますね^^
また、仕事でディスプレイを180°に開いて画面共有するような使い方をする方は、画面が約135°までしか開かないのでご注意ください^^
ThinkBook 13x Gen4のメリット
- 軽量でありながら高性能、長時間バッテリー
- グラフィックスはCPU内蔵型でありながら、ゲームも中量級ぐらいまでならプレイできる
- CPU・GPU以外にNPU搭載で、AIや機械学習関連の処理を高速化しパソコン全体のパフォーマンスが向上。バッテリー消費を抑えてAI機能が活用可能
- クリエイティブ、AI処理などにおけるグラフィック性能を大幅に向上させることを目的とした「Intel Arc GPU」を搭載、高いフレームレートと画質を実現
- カメラ部分が突出しているのでディスプレイを開けやすい
メリットとしては「軽量で持ち運びしやすい」上に「スタイリッシュなデザイン」「高パフォーマンス」「長時間バッテリー」といった点が挙げられます!
NPU(Neural network Processing Unit)「AI処理に特化したプロセッサー」をCPU・GPUとは別に搭載することで全体的なパフォーマンスの底上げになっています。
ビジネスからゲームまで幅広い用途で使える一台と言えそうです!
ThinkBook 13x Gen4の価格
メーカー希望価格 | |
インテル Core Ultra 5,16 GB,512GB SSD | 164,670円~ |
インテル Core Ultra 5,16 GB,1 TB SSD | 179,850円~ |
インテル Core Ultra 9,16 GB,1 TB SSD | 197,780円~ |
インテル Core Ultra 9,32 GB,1 TB SSD マルチタッチパネル |
239,800円~ |
※上記価格は2024年12月24日時点のLenovo販売希望価格です。キャンペーンなどによる最新価格は以下のボタンよりご確認ください。
ThinkBook 13x Gen4を割引クーポンでお得に購入する方法!
Lenovo王式サイトでは、時期によってお得な「セール」や「割引クーポン」を配布していることがあります!
別のページに詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてください^^